本田八夏

MagicBar 猪虎亭 マスターのブログ

2011年04月の記事

信貴霊園

信貴


父親の墓が信貴山にありまして、
誕生日なので行ってきました。

写真は信貴霊園からのぞむ大阪です!

まこグリース

誕生日にまこちゃんからお花をいただいて そうとう上機嫌な一日でございました^^

感謝!!!!まこ花

左右同時見

不思議なことに 
人間は右をみながら左を同時に見ることができません。

『不思議』とあらわしましたが
当然 『そんなんあたりまえやろ!!』と言う方もおられると思います。
それをどうとらえるかは その方の考え方であり感性なのだと私は思います。

その 当たり前 が理論であり方法論だったりする場合がマジックでは多々でくわします。


私は 大阪の西野田工業高校デザイン課を卒業して少しのサラリーマン経験 (五か所も転々としましたが) を経てから21歳で京都に来て31歳まで調理師をしていました。
マイミクさんのなかには私の料理を食べた方も何人かおられると思います懐かしい思い出です。
そして31歳で 手品の見られる居酒屋 YaKKA KuKKA を開き 
40歳で閉店。完全に手品のみで生計を立てるようになりました。

デザイン課で学んでいる時、絵の理論の授業が大好きでした!!

なぜ 赤と白を混ぜたらピンクになるのか?

なぜ オレンジを多く使ったら夏を感じ 青を使えば冬を感じるのか?

白と黒を混ぜたら 何色になるかすぐ想像がつくのに 青と緑を混ぜたら何色になるかどうして想像できないのか?

最後の晩餐 という絵はどうしてキリストがみんなを目配りしてるように見えるのか?

そこには、ここにこういう線を描き、ここにこういう色使いをすることなどの理論により 消失点を創り上げ 見てる人に キリストがどういう思いであったかを伝える手法がかくされているそうです。
そこには大いなる理論が含まれていて壮大でロマンまで感じました。

※バスガイドさんは左後方最尾から2席前の席の人の頭の上あたりを見るとバス全体の人を見渡しているように感じてもらえるそうで、その理論を教官から習うそうです。

そんなことにすごく喜びと執着心を感じる私は調理師になってからも
なぜ塩を入れすぎた時、砂糖を加えるのでなくジャガイモを一個ほりこめば塩気が抑えられるのか?

なぜ酒のまえに少しのそばを食べとけば悪酔いしないのか、、、、、、とかとか

調理の上で料理を旨くするコツや理論の本を読みたおしました。
おもしろすぎてあっという間に10年がたち20年がたちましたが
いまだにデザインや料理の時に学んだ理論、コツ、はたまた理屈、屁理屈が今の自分のマジックに多大な影響、効果を表しているのは事実です。

映画の中からも学べるし、番組 、劇、遊園地のアトラクションからも学べます。
私も年をとり生意気にも弟子というかけがえのない存在を得るようになりました。毎日弟子に言います。

『本を読みなさい!』


すると弟子が質問します。

『このここのミスディレクションはどうやって学んだのですか?』 

私 『USJのバックドラフトで学んだよ^^』。。。。。。。。。。。。

右の火と左の音が同時にでると人間はまず見えてるほうを先に確認し音のほうを先にびびるのだと。
※どっちも先??
ややこしいようですが 爆音はそっちの方向を確認しようとせずただびっくりして後で出元を探します。
でも火、炎は真っ先に目視します。それでは人間は目だけで物を探そうとするのでしょうか?

それは少し違うようで、 実際 セミ捕りに行ったときなど音で先に探し後で目視に入ります。  
よけいややこしいですね、、、、、^^
(気になり後でそのようなことの出てるサイトをネットで調べて随分読みました^^)

そういうわけで私は、例えばゾンビボールを演じる時など 大変 音、音響にこだわります。
私の店は超至近距離のクロースアップなので、特に浮く時など、せっかく浮く瞬間のダイナミックな時にお客様がじーーーっと私の顔を見つめていたのではかいがありません。


そこに この視線誘導や視覚効果、音響の理論がめちゃくちゃ役にたちます。
映画 スティング を見て思いました。 
なぜカメラが引いているのに画像がでかくなったように感じるのだろう?
カメラが下がれば 距離が離れるから人物が小さくなるのでは?
当時 不思議すぎて そのシーンを何十回と見ました。

月日が流れ10年後にあるカメラマンに聞いたのですが、
そういうテクニック、理論らしいのです。

教えてもらい 自分でそのフレームを作りフレーム越しに南座をのぞきました。普通です。
しかしそのフレームは固定してフレーム越しに南座をのぞきながら自分が遠ざかっていくと なんと 南座がでかくなっていくのです????

この理論を知ったからといって私の手品に応用出来てるかどうかはいささか疑問ですが 
影響の甚大さは並ではありません。
知ってそして練習会得することにより 前よりかはいくぶん苦労なく相手のグラスの下にカードを挟みこめます


そこに、 インスピレーションが 
マジシャンの莫大な財産になるのではないかと考えています。

私の仲間にも ビデオ持ってる本数をやたら自慢する人がいます。はたまた 人の演技を見てすぐに『それ誰誰のこれこれやろー^^』とうれしげにいっちゃいます。かといって彼はまったく理論がわかりません><  たまたま後輩やから私なりの感性で注意はしますが怒ることはありません。それがその人のええとこでもあるしちょっとかわいそうやからです。

うちの弟子は さとうそうさん が大好きで 現象もセリフもばっちりコピーしています。
それを初めて見せてもらった時、私は感動して言いました。

『おまえ そこまでよーまねできたな^^ これ、ものまね王座決定戦やったら おまえダントツ優勝やぞ!!すごいすごい!!』

『よっしゃ!これからはそこにちょっとおまえの感性まぜていこか^^』

一ヶ月後 見違えるような素晴らしい作品にしてくれはりました。

でも本人はちょっと悩んでます。

『いろんなとこで それ さとうそう のパクリやろ!て言われました。』、、、、、、、、、、


言わせとったらええんですよ^^そんなちっちゃいことぐちゃぐちゃ言う奴 マジシャンであるまえに男としてどーかちゅう問題やし言わせとけ言わせとけ^^

私の大好きな将棋の米長邦夫さんが言ってました。
『まずまねをしてうまくなりなさい!よいものをどんどんまねしなさい』と。


理論→知識→××××→インスピレーション 思いつき 創造。。。。。
この間にある×××× が バツでなく 感性や 経験で上手につなげられる手品師になりたいものです。




がんばろう!

しんどいですね。
みんなしんどいんとちゃいますか?いろいろ。
そやけど なんとか今日もがんばっていきましょうよ。

こういう時に仲間が声をかけてくれるのって本当にうれしいものですね。
俺は本当にうれしいです。みんなも是非、自分の仲間に声をかけてあげてください。


用件はさまざまだけど、タカ南さんやエルクワイスさんがたまに訪ねてきてくれて元気をくださいます。
トニーDさんが電話してきてくれます。
みんな私より年下なんだけどほんまに彼らはたいしたものです!

このところ私は、基本をよく考えます。
昔のノート引っ張り出してきて、古い資料や日記を読み返します。

この前、トニーDさんがうちのマジシャン鶴君にこんなアドバイスをしていました。

『銅貨は汚そう!』

そうやな~ そうなんやな~ と、私は大変感慨深い気持ちになりました。
大昔に習ったり意識していたことなのに、私は鶴くんに教えたことがない。
自分自身が基本を忘れてしまってる証拠だと思い深く反省しました。
ちょろっとばかし手品がうまくなり小手先だけで乗り切ろうとして、下準備や心得を忘れええ加減に過ごしていました。これでは客が来るはずないです。

このトニーDさんの一言から目が覚め、基本をもう一度考え直そうと思いました。


下に書いてあるのは大昔によく書き貯めていた 『手品の格言』 です。
先輩から聞いたり、自分で考えたり。
20年以上も前のものやから相当古いし今ではマジック界や芸事の世情も変わってきてるだろうけど、まあ良く意識して覚えた格言ですので今でも身にしみて実践に役立てています。
70個くらいまでノートに残したけどこれはその中で、出会ったエピソードごと覚えてたり好きだったり。いまだにしょっちゅう言ってたりしているものです。


①物が動けば自分は止まる。自分が動けば物止める。

②赤には黒を。黒には赤を。

③手に酢を付ける。

④蛍光灯10秒。

⑤頭から地面に杭を打て。

⑥消えて始まれ出て終われ。

⑦借り物は産まれたての赤ちゃん。

⑧シルク、衣装、札アイロン

⑨先・明・大

⑩投げ銭に釣り

⑪コンサル、マジシャン免許無し!








①は
平成5年頃にカズカタヤマさんのゾンビボールを見に行ったときに言っておられたものです。(多分)
ボールが動いてる時は体を固定、体がダンスしている時はボールが静止。
良い教えですね。

②は 
赤いカードには黒のサインペンでサイン 黒のカードには赤で、、、、とかとちゃいますよ^^  
ジャリの話しです。
初めて千円札を浮かしたのが昭和60年!忘れもしない大阪蒲生4丁目のビリヤード屋でミスター田渕さんに見せてもらって腰抜かしました!
すぐに教えてもらって 必死でパンストほぐしたものです。

黒い色質のジャリは黒のクロースアップマットの上にかざすと光の反射でキラキラと見えてしまいますが、赤いマットの上だと見事に消えてしまいます。
これは色彩の関係、性質によるもので絵画の手法にもちらほら出てきます。
理論を学ばず、ただうやむやに流行りで反射も考えず演技しているマジシャンが増えましたが、
こういった採光に対する理論はしっかり学びたいものです。
ジャリを使うとき赤いジャケットを着ると良い効果があります。
逆に赤いロープなどの演技をする時、黒いジャケットを着ると、色の膨張の関係でロープが栄えるのですよ。
デザインの学校に行ってたのでそこで習いましたが、ジャリにもそれが当てはまるというのは確か根本さんに教えてもらったことだったと思います。

③は格言でなく心得みたいなものです。 
『汗かきなのでコインがパームできない。』と言ったら先輩が、
『プロになりたいなら泣き言を言うな!自分の体の調子のせいにするな!毎日 酢に手を1分間つけろ!』と言われたので一ヶ月やりました。
うそのようにコインが吸い付くようになった。
先輩は『人をびっくりさせる仕事だ!びっくりするような努力をしろ!』と言いました。

④は、とある司会者さんが教えてくれました。
舞台にあがった瞬間、眩しそうな表情をした私に対し
『舞台人として最低の行為ですよ^^ 出番前に10秒間 蛍光灯を見つめると良いですよ。』と。

⑤ ふらふらすんな!てことですよね。

⑥ これも うろ覚えやけど、確か20年くらい前にパピヨン大西さんのレクチャーで言ってたことだと思います。
『最後に物が消える現象でフィニッシュになるのは淋しい。』

私はこれを守り、今でもオープニングあたりで物を消すマジックをして クライマックスはなにかいっぱい出てきてにぎやかに終わるようにして構成しています。

⑦ 指輪とかを客に借りて、まるで自分の物のように扱う、手荒に扱う。こういうのはいけません。
お客さんのものは丁重に敬ってめっちゃかわいがりながら触りましょう。無理なら借りてはいけません。

⑧ いつもピンピンにしとけ! てことです。
 マジック見に行って よれよれのシルクでてきたらその場で帰りたくなる。
知ってるプロマジシャンにめちゃくちゃカードマジックのうまい人がいるのですがその人、ええ年こいて服はいつもよれよれやしシャツをズボンの中に入れてダサダサやし、背筋丸めて見栄え悪い状態でアンビシャスをする。
超うまい!多分関西イチニじゃないだろうか!天才!素晴らしい!神業!
   でも絶対 金払って見に行きたくない!

⑨ 先明大 ていうのはミスディレクションのためのサポート用語です。
 1、人は先端を見る。
 2、人は明暗の明るいほうを見る
 3、でっかいサイコロとちっちゃいサイコロがステージ上に同時に転がったら大のほうをみるで    しょ^^
   そういうことです。

⑩ これはね、私によく物を教えてくださった劇場の支配人が何べんも私に言ってたことです。
  あんまり手品と関係ないけど大好きな格言ですしなんとか実行しています。古いかもしれませんがいまだに弟子にもそう教えています。

 『劇場で投げ銭やチップがあったら全額ポケットに入れるな!自分の力だけで稼げたと思うな!2割は劇場の照明さんとかチケットのおばちゃんにタバコでも買うてこい!
  キャバレーで1万円のチップあったら、ホステスさんとわけろ! そしたら絶対また仕事来るから!な、やつか^^』
  としょっちゅう言ってました。

⑪コンサルとかマジシャンほどええかげんな仕事はない!ということです。
だからこそ誠実にしっかりした仕事をしなければなりません。


格言て遊び心があっていいですね^^
でも格言なんて 絶対ではないです。 守るも守らんも自分の勝手だし、格言が正しいわけでもない。
将棋の格言に 『金底の歩、岩よりも固し』 という素晴らしいのがあるが、2歩ではそもそも話しになりません。

時と場合だけど こういった理論や心構えを忘れると痛い目を見るということがこの年になってわかってきました。
手品のことばかりですが、ミュージシャンであろうが役者であろうが、できる人はこういうことを自分の仕事に置き換えて感じることができます。

仲間のおかげで基本にかえれる! 本当に素晴らしいことです! ありがたいです!