本田八夏

MagicBar 猪虎亭 マスターのブログ

オススメ出来ない一本!

夢か現か幻か
定めし朧の最果ては
天地上下のはざま無く

音は金色(こんじき)
時は藍(あお)
嗅ぐは紅(くれない)
地は琥珀(琥珀)

境を決めるその証
刹那に触れた肌でかえりし。



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板尾創路『月光の仮面』を見た。


思った!

ははは^^まるで落語だ^^と。。。。。

見終わってから
ヤフーの映画検索をしてレビューやらなんやらと後から情報を得た。

古典落語「粗忽長屋」がモチーフだと知り、知らずに落語だと感じた自分にちょっとご満悦^^

落語を映画にしたらどうなるんだろうと考えたことがあります。

たぬきやお化けと普通に話したり、一瞬で朝になったり遠くにいたり。。。。。
超能力者ばっかりの世界。

道化とメルヘン、夢や日常が 何の ”軸”も無しに混在する世界。

言うてみたら おじいちゃんが赤ちゃんで夜が昼。生きてて死人で起きてて寝言を言うのが
天上天下唯我独尊 落語の世界!


ほんでこの映画はなんて言うたらええんやろ???

まあ ○○○○に出来てるなー^^と思いました。
○○○○のところは

まあ見事に  ← ちょっと違う (見事ではなかった。)
うまい具合に ← ちょっと違う (うまくなく雑。)
綺麗に    ← ちょっと違う (めちゃめちゃ美しいわけでもなく。)

先にあげたように 人物や物、景色や音、5W1H 妙に混在してて
今ある次元じゃ表せない感じ。

という具合でうまい言葉が見つからんけど

にやけるくらい落語が映画になってて、
凄い気分よく  やられた~^^ 見てよかった~^^ と思う映画でした。
落語をモチーフにしたということですが、
逆にこの映画を一本の落語にできそうです。


冒頭 板尾うさぎが帰ってきた時の月夜
この月の描写でまず脳天突き刺される。
ほんのわずか鳴る三味線かなんかの音も秀逸。

これがあとで浅野うさぎが帰ってくるときのシーンに大パンチで襲ってくるから
もう映画好きの俺はここで撃ち殺されてしまう^^
クエンティンタランティーノが見てたらやきもち焼きよるでほんま^^

板尾うさぎが 弥生をいってまうシーン。アングルが くる~って回るスピードと弥生がうさぎに差し伸べる
手のスピードが一緒!このシンクロに俺はもう埋葬される。

神社のシーンではその 総天然色に映画ファンならずとも心もっていかれてまうで!
まるで昔の大映映画見てる気になりました。ハッピーです。

てな感じでいろんなところがおもしろい。

新しいジャンルです。



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文頭の詩は僕が以前作ったものです。

夢の中なのなら
いつも決まって寝て好き勝手なことを見る。
苦しかったり楽しかったり。
望んだり望まなかったり。

場所の軸や時間の軸 人間関係もばらばらの曖昧で
逃げたいときには宙に浮いたりもする。

時間を何時と表さず何色
音は何色
においは何色、、、、とやたらサイケデリックな情景

現実なのか夢なのか そのせめぎあいの決着はたいてい
おかんとか誰かとか
ゆさゆさ撫でくりまわされて白黒つく。

と言ったことをオリジナル落語にしようと思って書いた出だし部分です。

なんか、月光ノ仮面を見てふと思い出してしまった。

映画を見て過去の幸せな思い出に立ち返れる。
なんて素晴らしいことでしょう。

月光ノ仮面はそんな素晴らしい映画でした^^ 100点




なんでお薦めできないかといいますと、
ヤフーレビューなんかを見ますとボロカスに書かれています。
それらを読んでいると、うわーほんまや!まさしく!という部分が多く
皆さん凄いシビアでとんがったセンスやなーと関心しました。
共感するところ多く、レビューを書かれている皆さんよりの感性の方には決してすすめられない作品だと思います。


板尾創路 天才や~!!!!