本田八夏

MagicBar 猪虎亭 マスターのブログ

手品を見せないマジックバー

マジシャンだ! という方が来られて、

『東京のマジックバーに行ってマジシャンだと言ったらあまり手品をみせてくれなかった。大阪でも同じことがあった。』

とこう言うのです。

僕もそんな話をちょくちょく聞きます。
中にはそんな店もあるのではないですか。それが全てではないのであまり気にしないことですよ^^と会話した。

『マジシャンだと言うと手品見せてくれない店多いですよね。』とも言っていた。

そういう彼に対して僕の発言はこうだった。

『一部ですよ^^ そんなへたれなマジシャンは。 お肉屋さんがお肉屋さんに肉を買いに行って、あなたはお肉屋だから肉売りませんて言うてるようなもの。例えは悪いかもしれませんが ヘタレなのです。
 はっきりマジシャンだと言って入っていく必要性はまったくないですが、堂々とマジシャンを名乗り入っていくあなた様のことは嫌いではありません^^』

僕のショーを見終わりそのマジシャンは、たくさん見せてくれてありがとうと言ってにっこり帰って行かれました。

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去年、あるマジシャンK氏が猪虎亭にお客様を紹介してくれました。
そのお客様もマジシャンです。
ですがそのお客様はマジシャンではないと言っていました。
ショーが終わり2時間たっぷり見てからそのお客様は、『実は私はマジシャンなのです。』と言いました。

僕は正直心の中で、それがどうしたのか???と思っていましたし、なぜ最初に嘘をついたのだろうとも思いましたが、先の方と同じでマジシャンだと言えばマジックを見せてくれないと思っているのでしょう。
本人もそのとおりだとおっしゃいました。紹介したK氏も、マジシャンだと言うなとアドバイスしていたようです。

その方たちには本当に申し訳ない、心から申し訳なく思いますが正直に言わせてもらうと、
あなたたち自身がマジシャンには見せる勇気がないから相手もそうだと思い込んでいるのです。
マジックのレベルと人間力がおぼつかないから相手をすべて自分と同じマジックレベルで見てしまうのです。

残念ながら、マジックの技術があまりにも抜きん出ているベテランマジシャンでもそういう考えの方を知っています。
僕の店に来た時もそのようなことをのたまわっておられました。
ビビリなのです。
マジックの腕前は神様でも人間はビビリなのです。

『無理してマジックしなくていいよ』
とか
『気を使わないで』
とか、、、、、

こっちはぜんぜんそっちを意識してないのに、むこう様は意識してくれオーラをプンプン出してきます。

手品をしたらしたで茶化す、よそ見する。
これがあの有名な手品師なのかとがっかりしました。
手品の腕前ではひっくり返っても勝てないけど、鑑賞技術は最底辺をうろついてる人だなと思いました。

僕が常日頃から言っている言葉
"マジックしか知らん人のマジックほどつまんないものはない。"

マイナス思考の性格をなんとかしようとせず、手品に何十年も没頭した結果がそれなのです。

人間力 = それは、

人格・品格・センス・優しさなのです。

それらがやがてその方の "風格" になるのだと思います!

本田八夏 48歳
初めてお金をもらって手品をしたのが22歳。20代30代の時ならいざしらず、
40でプロを自称し43歳で猪虎亭を看板にしてからは誰彼様が来られようと逃げた記憶無し!後ろ向きになったことも無し!真っ向正々堂々誠心誠意、手品につとめてまいりました。

確かに、シオミ先生や庄野先生、大先生の前で演じるときは足がガクガク震えたものですが、
口八丁でかわし、手品をせずに逃げたことなど一度たりともなし!
その場は逃げれても、逃げたというゲス根性が一生後悔となって心に傷を残します。
55歳になるまでには多少なりともその 風格 というものを身につけたく思い手品の道を進んでいます。

なぜ本日これを日記にしたかと言いますと、ここ一ヶ月の間に、お客様から、手品をあまりしてくれなかったと言う言葉を4~5回も聞き、その中には京都の店の名前もありました。
よそ様のお店がどのような方針でやっていようが僕が干渉する筋合いはまったくありません。
でも、必死で手品を見せようとしている同業者様、僕や僕の仲間も同じように見られているのは大変悲しいことです。