本田八夏

MagicBar 猪虎亭 マスターのブログ

熱く、こむずかしい話し

タイトル通り、最後まで読むのが苦痛なほど小難しいお話です。
どうぞ、お読みになるのがしんどい時は小分けにしてちょびちょびで結構ですのでゆっくり読んでくださいまし。


僕はこの手の話が割と好きで理屈っぽく解釈して、へ理屈っぽく話すのが得意なのかもしれません。

『わかりやすく言えばだな~!』

とか

『単純に申しますと!』

なんて言葉をよく使う割にはややこしい話を好んでする。


出会いは不思議 出会いは素敵 出会いは大切 などなど、、言う方がいる。
僕もよくそう思う。強くそう思う。

だけど僕が一番よくする表現は "出会いはありがたい" だ。

本日、一つ目の本題はそこ!
めちゃめちゃありがたい出会いがあったのでお話ししたい。

去年の6月に東京に行く機会がありました。
このブログでも書いたのでご存知の方もおられるでしょうか。

プリンあらモードmagic entertainment club という手品の会に参加しました。

どういったご縁か、知り合いの知り合いがその会の方で、ご紹介いただき40分ほどのマジックをさせていただいたわけです。

僕はびっくりしました! よー呼んだな~、あちらの方は勝負師やな~と。。。
京都の人間で東京とはほぼ無縁。
あちらさんとしては僕の芸風すらあまりご存知ないはず。
し、しかもですよ、僕は普段から5人とか精々30人まで、少人数のお客様の前でやってきた目の前タイプの手品師です。東京では50人以上の前でステージ上でやるとのこと。

どうせーちゅうねん!^^

と思いましたが、田舎もん一人、東京観光もええもんやろう どうにかなるわい!という腹積もりで行ってきました。

お客様が満足されたかどうかは僕自身にはわからないですがまあ普段のようにやりました。
内心、あっちの方にとっては僕のようなコテコテの関西弁はきつかったんちゃうかな~なんてことも思っていました。

あれから半年、その会からご連絡があり、
会のマジック本に本田さんを載せると言うのです。

なんべんも言いますが、
俺おもいっきり関西人関西弁! あほちゃうか!とか平気で言う芸風。
しかも見ず知らずに近い関東・関東マジシャン。

そやのに、そやのにです!

一度お邪魔して手品させていただいて、、、、ただそれだけのご縁で、、、
自分とこの大切な本に載せる~~~(@_@;)

京都みたいに、手品師が数人しかおらん言うんと事情がちゃうはずです。向こうは何百人とおる。

きっと良い人達なのでしょう、いや!意地悪な人もひょっとしたらいるかも、天才・凡才・金持ち・貧乏・男前・ぶっさいく・・・・・・・

そんなんまったく関係ない! これだけご縁を大切にしてくれる連中って 素敵 としか言いようがない。
絶対幸せになる人たちなんだろうな~と、ちょっとうらやましく思いました^^
その本がこれ!
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いろんなマジシャンが手品のことを語っています。
聞けば、こういう季刊誌はマジック業界ではもう残り少ないらしいのです。
凄く濃くて、マジックを生業にしてる僕にとっても大変熱い内容のものです。
僕は自身の作品 KAGUYA を解説しています。
http://www.youtube.com/watch?v=VCfcvZUqUcE



二つ目の本題

本の中からこの会の会長 荒木一郎氏の面を少しご紹介したい。

荒木先生はマジック会を代表する一人で大先生。

ですが実は、、、、 田舎モンの僕は名前しか知りませんでした。
長いこと京都近辺から出たこともないし、人のマジックやマジックの会に興味を示さない性格なのもあって
あまり関東のマジック事情を知りませんでした。
そして今回、ご縁あって出会ったわけですが、この方がめちゃめちゃ "粋" なのです。

こちら。

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そして僕がたった一度しか会ったことのないこの方の何を本日紹介したいかと言いますと、
まず、ご縁を大切にしてくださる会の筆頭様であること、
そしてこの本に書いておられること。

今回書いておられるのは
『意識』 ということについてです。

文中抜粋ですがこう書いておられます。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
手品でも、芝居でも、音楽でも、生活態度でも、意識をどこまで持って、それをしているのか。
意識が広範囲に渡って存在している人ほど、物事の上達が早い。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

ここだけをピックアップしても何だかわからないでしょう。にしても

"意識" という言葉が本題でありメインのテーマである文章なのなら
もうこの一節だけで十分にお金を払って読みたい、習いたいという一節である。

ほかの方にはどうかと言うことはさておき、少なくとも僕の心にはストレート以上にまっすぐ入ってきた。

意識して指先まで伸ばせ!とか所作、仕草のひとつひとつに気をつけて意識しろ!とかいう文章があり、こ
れが途中で謳われている訳ですがなんとも 素晴らしい詩であるとも思いました。

もうあとひとつかふたつ荒木会長のことをお話ししたいのですが、その前に少し僕、八夏のことを言います。

僕は普段から、手品に対する理論・思いの一つとして

『情景の確保』 という言葉をよく使います。

いわゆる想像です。

《弾が飛び交い、自陣にたどり着くまでに数百名という若者が大地に散る。》

なんて文章があったら多分ですが何とはなしに 戦争かな! なんて想像する。

弾の数もはっきりしてないしゲームかなんかかもしれない。自陣てなんじゃい? 散る?
ていう人は想像力に欠けるのかもしれません。もちろん逆もあるでしょう。なんでも勝手に想像すりゃいいってもんでもないと思います。
がしかし、その今現在起こっている、演じているマジックに情景を感じさせることは大変重要でその力を身につければ、随分と良いパフォーマーに近づけると思うのです。

そして意識に関連した話ですが、僕は過去にこんな日記をつけています。
http://hondayatuka.blog85.fc2.com/blog-entry-256.html

そしてその情景の確保が荒木会長とどういった関係かと言いますと、
少々話はずれてしまいますが聞いてください。例えば、
会長はレコードを出しておられます。ご年配者はきっと知っているはず。僕も昔何度か聞きました。
今回知り合ってからまた聞きました。
その一曲がこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=JiXxPTspVAo

例えば錦野旦さんの 空に太陽がある限り 
これはすごく好きです。思い出です。
でも、空に太陽がある という部分は普通に歌詞としてメロディーとともに流れて聞いてしまいます。
実際に空に太陽があるかどうかを想像なんてしません。

荒木会長のは
空に星がありますやん! 見えてますわ!
浜辺に砂がほんまにありますねん!

ということは ほんまに 小さな夢があったんやろ~な~てしみじみ思う。

歌みたいなもんは趣味好き嫌いがあるから人それぞれ感じ方は違うだろうけれど情景が目の前に浮かんでくる唄ほど素敵なもんはない。

もう遥昔やけど、武田鉄矢さんの くれ~なずむ~まちの~て聞いたら何か景色が見えたもん。
今はもう秋~ 誰も~いない海~ なんて聞いたらまさしく目の前に寂しい海あったもんな~。

まあ例えがあんまりにも古いから若い人にはよーわからんやろうけどそういうことなんよ^^

情景確保する技術をお持ちの方が唱える "意識"という言葉には大変な重みと威力と思いやりがある。

人は意識するとき、こうなりたいと意識するのか、こうはなりたくないと意識するのかでまったく別の次元に進めると僕は考えています。

自分を磨きたいにしても、上手くなりたいから練習するのとヘタと言われたくないから練習するのとではまったく違う結果になると僕は思います。
人に馬鹿にされたくない気持ちはもちろん大切だしハングリー精神なるものも有効だと思う。
だけど純度が違う。
意識して上手くなりたい!という気持ちや心を形成する学びの純度は下手は嫌!というものより圧倒的に澄み切っていて達成感が違う。

※念のためお知らせしておきますがこれはマジックの雑誌です^^ 


そして会長は文の最後をこう締めくくっておられる。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
生きてると感じる時、どこからどこまでを意識して生きているかで、その人の環境が知らず知らずに美しくもなり、
楽しくもなり、また惨めにもなるものである。

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ここにも大変な言葉の意識を感じさせてくださいます。

本当に熱いですね!熱い人間の周りはあたためられる。

前の抜粋とこの部分だけで、 マジック・芸・ご縁・人との関わり合いを意識することを学べた気がしました。


僕のKAGUYAも読んで欲しいですが、会長のコラムを筆頭に素晴らしい読み物ばかりです。
何冊か手元にあります。興味がある方はご一報ください。


プリンあらモードmagic entertainment club の皆様に最大の感謝の気持ちを捧げます。
http://www.w0o0w.com/prialamagic/