本田八夏

MagicBar 猪虎亭 マスターのブログ

ステージで震え・緊張に勝つ方法

震えている手品を見た。

以前にも書いたのですが、
時と場合によっては震えを抑える技術・努力は 手品そのものより重要だと考えています。
指がブルブル震えてる。 見ててかわいそうになってきます。

手品に限ったことでなく、ショーを人様にお見せするにあたり、震えていたら ショー ではなくなってしまいます。
せっかくの並外れた技術や表現力も ((((;゚Д゚)))) こんな感じになってしまいます。 

◆震えとの戦い!
皆、そこに焦点をあてて考えているようですが感じ方・考え方人それぞれ。
しかし大方共通しているのは 震えは緊張から来るという考え方です。

もし本当にそうだとしたら、、、
ということは緊張さえしなければ9割くらいは震えがなくなるのではないでしょうか。

僕を知ってる何人かの方は、本田八夏は緊張しないと思ってるみたいですがそんなことはありません。毎回毎回、毎日毎日めちゃめちゃ緊張しています。実は以前はびっくりするくらい震えていました。

ということは現在、僕も震えや緊張を多少克服できた一人だと思いますので、そこで僕の答え・対処方法・実践しているやり方を紹介します。
ふざけているような方法かもしれませんが僕自身、何年間もショッピングモール、演芸場その他で演じていますが震えたことはあまりありません。ここに述べる考え方をイメージすることで大体しのげています。



●震えの原因が緊張ならその緊張の原因を無くす方法と考え方。

① 心のコントロール編

怖い人に手品をする時と友達に手品をする時。

この二つの場合で、友達には緊張しないが怖い人には緊張するといった人は "恐怖" が緊張の引き金になっていると考えられます。
恐怖が原因、不慣れだから怖い、自信がないから怖い、怒られそうで怖い。。。。。
どれもこれも 『びびってる』 という現象であり恐怖が多くの要因です。

したがって、びびらなければいいわけですが、そこがそれ大変難しいところ!
僕のように、 『始めっから皆友達や!』 みたいに思っているなめた性格ですと、相手は友達なわけですから全然緊張しないわけであります。

コツですが、お客さんを何らかの理由で "めっちゃ好きになるのです。"
永遠に好きになれというわけではありません。その時だけでよいのです。
怖そうとか緊張するなって思うお客様が来たら、すぐに手品を始めず、お話しなんかをして共通の趣味を探します。
共通の趣味が例えば 猫 だったとしましょう。 趣味が合うって話しが進みますよね。

見事探せたらもうラッキー(*゚▽゚*)/  ちょっと好きになりますよ。

まあそんなことが当てはまらない強者のお客様はたくさんいますし怖いもんは怖いです。
でもしかしですよ!殺されることはないのでまあ安心。

『恐怖のコントロール!』

これについてちょっと関係ない話をしましょう。

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怖い話をする時、場所や時間、名前をはっきりさせます。

『昔、とある村でおこった、首吊り事件のお話し。』

と言うよりも 

『1993年 兵庫県高岡村でおこった 17歳首吊り事件。』

と言った方が恐怖が伝わってくる場合が多いのです。

人は想像する生き物で 特に、身近にあったことや知ってることと関連づけて考える思考能力を持っています。
もちろん、得体の知れないもの、どこかもわからない暗い場所といったような設定の恐怖シーンに震えることもありますが、 身近に感じられるところに危機や不安をイメージすると恐怖が倍増するようです。
極端な例で言えば、 『どっかの小学生が殺されそう!』  と  『自分の妹が殺されそう!』 の違い。

あきらかに 自分の妹の場合の方が危機感が違います!
それが人間の恐怖を感じるメカニズムだと思うのです。

逆に、楽しさをうったえたり、ギャグ調で表したいときは所在をあいまいにします。

この前、おっさんが、わけわからんかっこして、電車のつり革でケンスイして、大きな声で叫んどった!!

『ファイトー!! しゅっぱーつ!!』



これも、

『5時の京阪電車でTシャツを着た40歳のサラリーマンが電車のつり革でケンスイして、大きな声でさけんでた』
とはっきり描写してしまうと
楽しいと言うより、ただ痛い人のブラックジョークに近くなってしまいます。

『ドッカ~ン!』 とか 『じゃらじゃらじゃら~』とか、よくわからない物量の表現も、楽しさの演出に役立つテクニックと思います。

日本昔話が
こわい話しでもなんでも、あたたかく楽しく聞こえるのは、

むか~し あるところに、、、、、 というあいまいな表現にミソがあるのかもしれません。

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そういうわけです。
お客様がいるから緊張するなら、お客様を曖昧に○○だと思い込めばいいのです。
有名なのだと かぼちゃ。 でもこれはなんぼなんでもコミュニケーションとれません。

僕は 仙人 だと思い込むようにしていた頃があります。。。


ある日 凄く緊張してたのにステージの横から客席を見てたら、結構年配者ばかりだったので、左のおっさんを亀仙人と思うようにしました。
右が鶴仙人、後ろが白髪仙人でその横がポーチ仙人、その斜め横が天然パーマ仙人、、、、、

そしたらなんかめちゃめちゃ笑えてきて、もう涙が出そうになって
ステージ上がった瞬間、真ん前にハゲ仙人がいたので
笑いを堪える我慢大会へと変貌してしまったのでした。(*゚▽゚*)/

お客様あってのステージ! だからお客様を大切にするのは当たり前。
でも身近に感じすぎてはだめ! 親みたいに身近に説教してきよるのではないかと想像してしまって恐怖とつながる。だって人にはプライドがあり、恥かきたくないから。

だから お客様を好きになって仙人と思う!

これで90%解決です^^

上の話にもあるように、夢のようにイメージすることが大切。想像力です。
そもそも想像力が全くない人が芸の道を歩んでることも少ないでしょうし、皆さん個性的なイマジネーションの持ち主。
せっかくあるその武器を駆使すれば緊張なんて 屁 でもないのです。



② 緊張そのものを認める編


どちらかというと現在の僕は上に書いた心のコントロールよりこっちを実践しています。

『緊張はする!むしろしたほうが良い!』

僕はこう思っています。

なんか知らんけど最近スポーツ選手がよく

『楽しんできたいと思います!』 とか、負けたのに 『楽しめました!』 とか言うのをよく聞きます。

確かに苦しみながらやってる姿見ても喜べないやろうけど、僕はこの発言が好きではありません。
緊張のありがたさ、勝負の真剣さをなめきっとる。

僕はお客様から手品でお金をいただかなあかんから真剣です。誠意も見せます。正直自分が楽しもうと思ったことはそれほどありません。

『お客さんを何が何でも楽しませたろ!』

こればっかり考えています。

だから緊張します。震えます。

震えたら、

来た来た来たーーーー(^▽^)// 

と思うようにしています。
知らない方もおられるかもしれませんが、近鉄バッファローズの梨田を思い浮かべます。
震えを受け入れコンニャク打法みたいに足をカクカクさせます。
すると笑えてきます^^
だって梨田さんは、あんなにカクカクしてたのに結構打ってたもん^^

ありえない話と思うかもしれませんが、震えを足まで持ってこれたらしめたもの!
直接見えている指先が震えるよりよっぽどましです。

足が震えたらそれを地面に押し付けてしまうのです。

梨田を想像して指から足に震えを移動させた要領でステージ中、緊張の震えを地面に預けとくのです!

アホみたいな話しと思わず一回やってみてください。

成功したら 世界チャンピオンになったみたいに喜べますから!


というわけで本日は長々と緊張についての自分勝手な経験談でございました。

『震えを認める!』

ありがとうございました(#^.^#)/




(*゚▽゚*)/